メールヘッダの意味

1.. Return-Path
a.. メールを送信したが、送信先のメールアドレスが使われていなかったり、存在しない場合、 メールを受信したサーバが自動的に送信者へメールが届かなかったことを
通知するための宛先。
このようなメールは、エラーメール(リターンメール、未達メール、不達メール)などと呼ばれる。
通常は、送信者(From)と同じアドレスになっている。
メルマガなどシステムが自動的に多数送信するようなメールは、エラーメールを振り分ける目的で、 Fromとは別のアドレスになっている場合が多い。
2.. X-Original-To
a.. 送信者が本来送信した宛先。
受信したメールサーバで別のメールアドレスに転送している場合などに付加される。

3.. Delivered-To
a.. 送信者が本来送信した宛先から別のアドレスに転送された宛先。
受信したメールサーバで別のメールアドレスに転送している場合などに付加される。

4.. Received
a.. 経由したサーバのIPアドレスドメイン名や、送信元のIPアドレスドメイン名などが記録される。
経由したサーバの数だけReceivedが記録されます。
一番下のReceivedが送信元で、一番上のReceivedが自分のメールサーバです。
下から順に経由したサーバが記録されてます。
迷惑メールを通報をする場合、Receivedの情報が重要になります。
特にfromの[ ]カッコ内のIPアドレスが重要です。
b.. 以下のような書式で書かれてます。
Received: from 送信したパソコン名またはホスト名など (右記のIPアドレスのホスト名[送信したコンピュータのIPアドレス])
by 受け取ったサーバ名 with SMTPなどの転送方法 id 転送時のID番号
for 宛先のメールアドレス; 処理時刻
以下の例では、from ocn.ne.jp ([61.233.184.140])の部分は、61.233.184.140が中国のIPですが、from ocn.ne.jpとなってます。
中国の回線で接続し、OCNのメールサーバを使って送信すれば、このようなヘッダになりますが、 ocn.ne.jpというメールサーバはないので、おそらくコンピュータ名を
ocn.ne.jpにして送信しているのだと思います。
コンピュータ名は偽装できるので、注意が必要です。
Received: from ocn.ne.jp ([61.233.184.140])
by rcpt-impgw.biglobe.ne.jp (kmfn/1311190705) with SMTP id j8TNJVv3017860
for ; Fri, 30 Sep 2005 08:19:31 +0900 (JST)
以下の例では、bgmgate1.biglobe.ne.jpが偽装されてるように見えますが、
bgmgate1.biglobe.ne.jpというメールサーバは存在します。
Received: from bgmgate1.biglobe.ne.jp
(p1163-ipbf615marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp [222.149.232.163])
by rcpt-impgw.biglobe.ne.jp (kmfn/1311190705) with SMTP id j8TM9IdZ010976
for ; Fri, 30 Sep 2005 07:09:18 +0900 (JST)
5.. Message-ID
a.. メールサーバで付加されるメールの識別番号。
6.. From
a.. 送信者のアドレス。
本来の送信者のアドレスとは違う別のアドレスが使われるなど、送信者が偽装される場合がある。
7.. To
a.. メールの宛先。
8.. Reply-To
a.. メールの返信先のアドレス。
メールソフトなどで[返信]を選択した場合、この宛先に返信することになる。
Fromとは別のアドレスに返信してもらいたい場合に利用される。
9.. Subject
a.. メールのタイトル(件名・題名)。
10.. Date
a.. メールの受信日。
11.. MIME-Version
a.. メールのMIMEバージョン。
12.. Content-Type
a.. メールのContent-Type。
テキストやHTMLなどのファイルの形式。
13.. Content-Transfer-Encoding
a.. メールのエンコード方式。
14.. X-Mailer
a.. 送信者が使用したメールソフトの名前。